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沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン(OCG) 特殊召喚・効果モンスター 星4/光属性/魔法使い族/攻1000/守1000 このカードは通常召喚できない。 自分フィールドの魔法使い族モンスター1体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。 (1):このカードの攻撃力は、自分の手札の数×500アップする。 (2):1ターンに1度、魔法カードが発動した時に発動できる。 その発動を無効にする。 (3):フィールドのこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。 手札・デッキから「沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン」以外の 「サイレント・マジシャン」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。 サイレント・マジシャン サイレント・マジシャン補助 リクルート 下級モンスター 光属性 能力変動 魔法使い族 魔法使い族補助 魔法無効 魔法破壊 魔術師
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展示イラストについて 下記のとおりです。 工大祭当日は一般のお客さんに気に入ったイラストに投票してもらいます。 少しだけ変更点があります。 用紙の最大サイズはB4になりました。 もちろんA4サイズの用紙でも大丈夫です。 フォーマット カラーイラスト 用紙は自由 オリジナルのみ(版権、エロ、グロは不可) テーマ等はありません。自由です。 締め切り
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《超魔導剣士(ちょうまどうけんし)-ブラック・パラディン/Dark Paladin》 [#u3bd1963] 融合・効果モンスター 星8/闇属性/魔法使い族/攻2900/守2400 「ブラック・マジシャン」+「バスター・ブレイダー」 このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 手札を1枚捨てる事で、魔法カードの発動を無効にし破壊する。 このカードの攻撃力は、フィールド上及びお互いの墓地に存在する ドラゴン族モンスター1体につき500ポイントアップする。
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《大海の魔道士 - ウォーター・マジシャン》 効果モンスター 星4/水属性/海竜族/攻1900/守1000 「海」がフィールド上に存在する時、自分ターン終了時このカードに「アクアカウンター」を1つ置く 「アクアカウンター」を3つ消費することで相手フィールド上に存在するカードを1枚破壊する。 part17-606 作者(2007/08/14 ID P7hAl0Sv0)の他の投稿 part17-600part17-611 コメント 名前 コメント
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マジシャンズ・クロス 永続魔法 自分フィールド上に「マジシャン」と名のついたモンスターが2体以上存在する場合、その内2体を選択して発動する。 このターン、選択したモンスター1体は攻撃力3000の魔法攻撃を行う事ができる。 もう1体のモンスターは攻撃する事ができない。 この戦闘で選択した自分のモンスターが破壊される場合、もう1体のモンスターも破壊される。 マジシャン補助 永続 魔法 同名カード マジシャンズ・クロス(OCG)
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戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ 3章 (43)激突の報奨 空を、往く。 飛翔艦ウェザーライトⅡは、その翼に風を受けながらハルケギニアの最重鎮である人物の一人を乗せて、雲海の上を飛んでいた。 朝焼けの光を反射して輝く甲板は美しい。 しかし、眺めるだけなら心奪われるであろうそれも、実際にブリッジで舵を握る人間にとっては眩しいだけであったし、外の気温といえば人間が生きていくにしては少々過酷な温度であった。 他方、壁一枚隔てた外部の極寒に比べると、ウェザーライトⅡの内部の気温は人間が過ごしやすいように配慮されたものとなっていた。 魔法機を利用した冷暖房の空調が完備されているウェザーライトⅡの居住空間は、人間にとって快適な気温になるように調整されているからである。 それは季節や天候に合わせてその都度自動調節するといった代物であることからも、気の入れようが伺える。 あるいは制作者達の凝り性な性質がそうした部分に現れたといえなくもない。 その一室。 「……という訳だったのよ」 「どうでもいいけど、はしょりすぎだと思うわ」 ベッドと白い丸テーブルに同じ色の椅子二つ。 殺風景を通り越して、病的なまでに居住性に無関心なコーディネーターの偏執ぶりが伺える船室で、キュルケとルイズは向かい合って座っていた。 テーブルの上にはソーサーとカップがワンセット、そしてグラスが一つ。 その一方、湯気と香りが立ち上るカップを右手で持ち上げて、キュルケはそれに品よく口付けをした。 「何がはしょりすぎなのよ。きちんと説明したじゃない」 「全然説明になってないわ。教皇猊下を説得してご乗船頂いたっていうのは分かったけど、肝心のどんな話をして説得したかっていうのがすっぽり抜けてるじゃない」 そうなのである。 彼女が行った説明は結論・結果を報告しただけの簡素なもので、肝心の説得の内容や教皇の反応といったものに一切触れられていなかったのである。 元はといえばルイズがキュルケに『ロマリアで、教皇猊下にどんなことを話したの?』と尋ねたのが始まりであったのだが、キュルケはロマリアでの詳しい経緯についてはのらりくらりとはぐらかし続けていた。 「んー、それはねぇ……」 濁しながらも涼しそうな顔でカップを傾けるキュルケに、ルイズは相手に話す気がないことを見て取って、内心で嘆息した。 キュルケ達の会見の二日後、ウェザーライトⅡは都市ロマリアで教皇とその側近である数名の高位司祭を乗せて、トリステインへと進路を定めた。 本来はそのままガリアへと向かう手はずであったのだが、教皇がどうしても条約締結の場に聖女を、ルイズを出席させてほしいと言い出したのである。 このことに対して自身の決断で返答を返せないと判断したモットがトリスタニアにいる女王に判断を仰ぎ、その返答を受け取るために要したのが、先の二日という時間である。 結果として、女王アンリエッタはルイズを出席させることに同意の意を示した。 この判断は、もしものことがあってロマリア側からの『虚偽聖約』への弾劾があってはたまらないという側近達の政治的配慮もあったが、何よりルイズ自身の希望があったからである。 ルイズが何故ガリアへ行くことを希望したのか、そのことについて結局最後までアンリエッタに分からなかったが、そういうことならと彼女は渋々ルイズのガリア行きを認めた。 こうして、ウェザーライトⅡはガリアへ向かう途中、一度トリステインへと引き返して、そこでルイズを乗船させてからガリアへ向かうという航路をとることになったのであった。 「まぁ、色々よ。それより、あんたは何で今回の会議に出たいなんて言い出したのよ。別にこんなの面白いことなんてありはしないわよ? 大体の粗筋は偉い連中の間で決まってて、どうせそれをなぞるだけなんだから」 キュルケは素知らぬ顔で、ルイズの言葉に返す刀で聞き返した。 実際、話をはぐらかす以上に、キュルケはルイズにそのことを聞いてみたかったのである。 「ん……何でかしらね」 ルイズは疑問に疑問で返されても別段そのことを指摘せず、自分の前に置かれた、水の注がれたグラスを手にとって、それを口に含んだ。 今二人がいる船室は本来キュルケに割り当てられたものである。 当然二人の前に置かれているカップとグラスはキュルケが用意したものである訳だが、これは何もキュルケがルイズに嫌がらせをして水を出したというわけではない。 単にルイズはお茶より水が良いと希望しただけのことである。 「強いて言えば……自分の関わったことの、行く先を見てみたかったからかしら……」 ルイズは船室にただ一つある窓から、青く澄んだ空を見た。 その鳶色の目は何か遠いものを見ているようで、その実、何も映してはいない。 「アルビオンで、ニューカッスル城で、私が魔法を使ったりしなければ、ワルドはあんなことにならなかったかも知れない。 ワルドがああならなければ、世界中で起こってる悲劇は無かったかも知れない。そう思ったら、原因である私は、変化を、結果を、見届けなければならないと思ったの」 そして、ルイズは自らの言葉に、心の中だけで この命が尽きる前に と付け加えたのだった。 ガリアの朝は、その日も怠惰だった。 衣擦れの音。 高級感と壮麗さという概念をそのまま形にしたような立派な天蓋付きベッド。 その上で、もぞもぞと動くものがあった。 その朝、イザベラは得体の知れない息苦しさに目を覚ました。 まるで体の半身に何か上に重いものが乗せられているような圧迫感を感じる。 寝起き特有の、このまま目を閉じて再び眠りに落ちようかという甘い誘惑に、イザベラは『こなくそ負けるか』とばかりに負けん気を発揮して、ふかふかのベッドに横たわったままで首だけを曲げ、自分が感じている重量感の正体を目視した。 そこには自分の胸を枕にして寝ている、先日から同室同衾している義妹の姿があった。 「おい、シャルロット。朝だ。邪魔だ、頭をどかせろ」 その首に自分の右腕が回されて、アームロックのような形になっている状態を見るに、何とはなしに原因が自分にある気がしないでもないイザベラは、心持ち遠慮がちにタバサに声をかけた。 「……シャルロット。起きろ」 「………」 今や北青薔薇花壇騎士にして、ただ一人の女王の近衛騎士であるところのこの従姉妹が、優しく声をかけた程度で目が覚めるような神経の持ち主ではないことは、既にイザベラも重々承知していた。 むしろ二日目にして否応無く理解させられていた。 よって、声をかけたのはあくまで『優しくしましたよ?』というポーズであったし、自己満足程度の意味合いしかなかった。 だが、その声かけが災いしたのか、タバサはのっそりと体を動かすと、ますますイザベラの胸に顔をすり寄せてきた。 「ちょっ、こらっ! やめろ、くすぐったい!」 ちなみにイザベラは今、全裸である。 寝るときも全裸、それがイザベラのスタイル、イザベラ流。 よって鼻を擦りつけてくるタバサのさらさらとした髪が肌に、敏感な部分に当たって、とてもくすぐったい。 「やめ……」 タバサのそれは、止めろといって止める寝ぼけ度合いではない。 そうして存分にふるふると鼻を、頬を、寄せていたタバサは、ついにはイザベラの胸に吸い付いた。 イザベラの弾力ある果実に口づけて、舐めて、吸って。タバサは夢見心地のまま、存分にその感触を楽しんでいた。 流石にこの段に至り、イザベラの顔は真っ赤な憤怒の粧いに染まっていた。 「こんのっ!いい加減に……っ!!」 左手を、堅く堅く握り締めて、振り上げる。 目標は自分の右胸を涎でべたべたにしながら吸い付いている愚か者の後頭部。 掲げた拳を、勢いよく、振り下ろす 直前、手を止めた。 イザベラには別段にレズビアンのケはない。 タバサのそれで気持ちよくなったりなんてことも、勿論、無い。 それでも手を止めたのは…… 「母さま……」 と漏れた聞いた言葉と、その頬を流れた一筋の涙に免じてのことであった。 「………………ちっ」 落とし所を失った拳を、力なく降ろす。 そしてイザベラは「そんなこと言われたら、どうしようもないだろ。馬鹿が」と毒づいて、すらりとした両手・両足を伸ばして広げた。 仰向けの姿勢で深紅の天蓋を見上げて、イザベラはぼーっとした頭でこれまでのこと、これからのこと、今のことを考えた。 和解、協力。 どこへ向かうのか、これからどうなるのか。 普段なら考えないようなことを、考えてみた。 当然答えは出そうになかったが、その胸に感じるタバサの(ちなみにまだ吸い付いて離れない)ことを考えると、どうにかなりそうな気がしてきた。 と 「何してるのねこの性悪従姉妹姫はああああっっ!!!」 「あだっ!」 そこまで考えたところで、イザベラはその側頭部に激しい衝撃を受けた。 「だっ、だだっ!? なんだっ! どうしたっ!?」 絶叫、鈍痛、衝撃。 何一つ予想だにしなかった展開に、イザベラも驚きの声を上げる。 慌てて声の主を捜すと、ベッドの脇に、全裸の女が立っていた。 「!? 何者だ! 暗殺者か? この間のヤったディミトリス卿の手のものか!? それともテンプラード伯か? ウーノ伯か、ビエント卿か? そうか、されはその格好は尻の穴の小さいサンチェスのやつの手の者かっ!?」 「心当たりあり過ぎなのね、きゅいきゅい」 なんとか動転した気持ちを抑えつけて、改めてイザベラは全裸の侵入者を見た。 年齢は自分よりも少し、二つ三つは上だろうか。 背は高い、シャルロットは勿論自分より高い。というか平均的な女性のそれより少し高いくらいだろう。 胸も勿論相応にある。当然数年後には追い抜いている自信はあるが、癪なことには違いない。 髪は長く、その色は自分と同じ鮮やかな青。 それと、恐ろしく全裸。あえて言い換えるならマッパ。 そして右手には、そのへんで拾ってきたような飾り気のない野太い木の枝。 それで殴ったら死ぬだろと思いつつも暗殺者だから殺すつもりでそれを使うのは正しいとか、そんなことをイザベラは存外冷静な頭でつらつら思った。 「とにかく! 大人しくおねえさまを解放するのねっ!」 猛然一声。 人指し指をびっと突き出して、叫ぶ侵入者。 「……ああん? 姉さまだぁ?」 イザベラが誰だよと思う間もなく、素っ裸の珍入者がタバサの腕を掴んだ。 「いいから、放しなさいぃぃ!!」 細い腕でわりかしがっちりとイザベラの胴体に手を回しているタバサを、女はぐいぐいと力任せに引っ張った。 「ぐぁ、ちょっ、痛! やめ……」 「はーなーしーなーさーいーっっ!!」 タバサの胴体に手を回し、力一杯引っ張る女。つられて一緒に引っ張られるイザベラ。 そのままイザベラとタバサは、団子になったままでずるりずるりベッドの上を引きずられていった。 「の……っ! やめろって言ってるだろ……っ! この痴女っ!」 そうしてついに、ベッドから絨毯敷きの床へと引きずり落とされるに至り、イザベラのあまり頑丈ではない堪忍袋の緒がキレた。 「ちっ……! この誇り高き韻竜の眷属たるシルフィに、なんたる暴言なのね! このデコちんが!」 毛布ごとタバサと一緒にベッドから引きずり下ろされたイザベラが、執念深く絡みつくタバサの手を力まかせにふりほどいて、ゆらりとその場に立ち上がった。 「何度でも言ってやる! この、痴女! 痴女! 痴女! 変態! 露出狂!」 「な、なんてこと言うのねこのいじわるツリ目デ・コールピカリン姫は! 自分だってなんにも着てないこと棚に上げて!」 「ここはあたしの部屋だ! 人様の部屋で素っ裸なのと自分の部屋で素っ裸なのは全然違うんだよ!」 叫ぶイザベラ、吠える侵入者。 竜虎の激突を予感させる両雄の戦いが、今幕を開けた。 その朝、タバサが喧噪に目を覚ますと、そのぼやけた世界は逆さまだった。 否、逆さまなのは世界ではない、彼女自身である。 上半身だけが床にずり落ちて、しぶとく残した下半身だけがベッドの上。 上が下で、下が上、よって上下逆さま。ならば映る世界も逆さまなのは当然の理屈である。 眠い目を擦りながら這いつくばるようにしてなんとかベッドに戻り、そのまままた眠りにつこうという段で、タバサは目覚める契機となった部屋の騒がしさに、ふと気まぐれに注意を向けた。 そしてタバサは何事かを確認するべく、ベッド脇のテーブルに置いてあった眼鏡に、その手を伸ばした。 そして、寝ぼけ眼のタバサが見たものは…… 「い、ぃたあ! なんてことするのね! 頭突きなんてお姫様のすることじゃないのね! この似非王女!」 「だぁれが王女だ! あたしはもう女王だ! 分かったかこのうすのろトンチキめ! って、植木鉢を振り回すな!」 「きゅいきゅい! そこを動くななのね、鉢が外れるから!」 一糸まとわぬ姿で雄々しく闘う、二人の青髪であった。 真実とは得てして無慈悲である。 「………」 ああ、多くの人間が適うことなら関わり合いになりたくないと考えるその二人。 「………」 彼女たちは紛れもなく、タバサの見知った者達であった。 「………」 「きゅいきゅい! 髪を引っ張るのは卑怯なのね!」 「うおっ! やめろ! 噛むなっ! 放せこの……っ! ――上等だ、そっちがそういうつもりならこっちの毛も引っこ抜いてやるよっ!」 「………」 スクウェアクラスの風の猛撃が、二人を部屋の調度品ごと吹き飛ばしたのは、その少し後のことであった。 その眠りを 妨げるものに 報いあれ ――古の王の墓の前にて バッソ・カステルモール 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
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イラスト保管庫 ここではお絵描きBBSに投稿されたイラストを保管しています。 スクリーンショットに関しては情報性の高いものやレアなもの、見た目のインパクトのあるものだけをスクリーンショットの方で取り扱います。 イラスト保管庫9 イラスト保管庫8 イラスト保管庫7 イラスト保管庫6 イラスト保管庫5 イラスト保管庫4 イラスト保管庫3 イラスト保管庫2 イラスト保管庫1 各ページ5枚で、最新のものを上にしてください。
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メニュー>サポートクラス>ブラックスミス アーススミス アーマーブレイク(ブラックスミス) アームズスペシャリスト アームズマスタリー:打撃 → アームズマスタリー(ブラックスミス) アイアンハンド ウェポンコーディネイト ウェポンバースト ウォータースミス エアリアルスミス エレメントエンチャンター ガンスミス(ブラックスミス) クリスタルスミス スピリット・オブ・サムライ(ブラックスミス) スミスアデプト スロットスミス:盾 スロットスミス:武器 スロットスミス:防具 スロットプラス テンパー:盾 テンパー:武器 テンパー:防具 ファイアスミス プラシーズ リサイクル(ブラックスミス) リサイクルアザー マジックコーティング アルティメットアイテム ウェイトカスタマイズ ブレイドマスター マジックブレイク(ブラックスミス) モダンテクノロジー エンジニア 名前 コメント
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戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ 3章 (33)隠れたる死霊 ドアを、静かに1サントほど開ける。中からぼんやりとした明かりが外へと漏れ出した。 油断無く警戒しつつ、その隙間から中を覗く。――異常なし。 音を立てないように注意しながらゆっくりと扉を開き、今度は素早くその身を中へと滑らせる。 部屋の中、頼りない灯りが所々に灯されている。 小さく揺れる火に照らし出され伸びた影も、つられたようにゆらゆら踊り舞う。 主人の力を誇示するように設計された広い間取りと高い天井、精巧で美しい調度品の数々、その奥には雄弁に存在感を発している天蓋付きのベッド。 足音を吸い込む毛足の長い血のような赤をした絨毯、タバサはその上をゆっくりと進む。 赤い天蓋、赤い毛布、協調性かはたまた悪趣味の産物か、どこまでも赤く染められた寝台。 そこにタバサが求めた部屋の主人の姿は――無い。 かけられたシーツは綺麗に手入れされて、皺一つ無く伸ばされている。それが意味するところ、それはこの部屋の主人はまだ部屋へと戻ってきていないということ。 念のため周囲を確認し、隠れられそうな場所のいくつかに当たりをつけて確認するが、全て空振りに終わった。 アテが外れた。 てっきりこの時間、ここに出向けば会うことが出来ると思っていた人物。 彼女が戻ってきていないという事態は、予想の範囲内ではあったが可能性としては低いと考えていた。 最初から誤算。頭に描いた計画の修正を余儀なくされる。 ここ以外に彼女がいると思われる場所。真っ先に思い浮かぶのはグラントロワではなくプチトロワ、彼女のかつての住処。 しかし思い直して頭を振る。 『それはない』 自分の想像が正しければという前提つきだが、彼女は今現在、この王宮での実権を握っていない。そんな状態で我が儘を通せるとは到底思えない。 ならばどこか? それを考えたとき、直感的に一つの光景が脳裏に浮かび上がった。 他に思い当たる場所もない。ならばまずは行ってみよう、そう思い、タバサは再び部屋の外へ向って歩き出した。 月光を遮る分厚い雲。不意に出てきた冷たく乾燥した山風。さやさやと音を立てる草木の音。 棟と棟とを繋ぐ渡り廊下。夜陰に隠れ見えないが、その繋がる先は王宮本宮の裏口。記憶にある地図を頼りに歩いていたタバサは、やがてそこへ辿り着いていた。 灯りもなく視界も悪い、加えて外部からは丸見えとなるこの渡り廊下数十メイル。 襲撃者にとっては最高のロケーション、タバサにとっては最も危険な数十メイル。 何かが起こるとすれば、ここの他に無い。 そんな確信に似た感想を抱きながら、タバサはその廊下を歩き始めた。 十メイル――異常なし。冷たい風が山から吹き下ろす風だと気付く。 二十メイル――異常なし。草木の間に淡い光。燐光を発する光虫。 三十メイル――異常なし。光虫の優しい光に照らし出された白い百合の花が、見るものも居ない夜の中で悲しい美しさをたたえていた。 丁度半分ほども来ただろうか、周囲は平穏そのもの、未だ何も起こらない。 完全な暗黒に慣れてきたタバサの目が、その奥にある頑丈そうな作りの裏口を見つけた。 彼女の心に去来する心配が杞憂であったことへの安堵と、未だ燻る警戒心。 その、油断無さが、彼女をコンマ差で救った。 とっさに横っ飛びに地面を転がる。 動物的直感、考えるよりも先に体が動いていた。 刹那、固いものを削るような、叩き割るような音が響き渡った。 同時にタバサの鼻腔が生臭い鉄のような匂いを嗅ぎ取る。状況理解の前に、タバサの体と精神が一足飛びに、戦闘状態のそれへとシフトした。 何が起こったのかわからない。わからない、が、喜ぶべき事態ではないことだけははっきりと分かった。 転がった状態から足のバネを利用して前方へと跳び、ジグザグを描きながら猫科動物のようなしなやかさでもって裏口へと駆ける。 その途中にちらりと廊下の様子を横見で確認する。 そこには、深々と三本の爪で作られたような傷痕が一直線に残されている。それも、まるでドラゴンが引っかいたような鋭い傷であった。 一つ、二つ、三つ、巧みにフェイントを織り交ぜながら疾走と跳躍を繰り返す。 二呼吸の後、タバサは暗闇の中でも裏口が目視できる距離へと接近したが、そこには閉じた扉一つあるだけ。 予想していた敵の姿が無く、益々事態の把握に手間取る。 攻撃直後、タバサはそれを裏口前近くに潜んでいた敵メイジによる迎撃だと判断していた。 それがここに来て揺らいできている。 周囲に隠れられそうな遮蔽物は無い。加えて前方の扉は完全に閉まったままである、もしもメイジが扉から中へと逃げたのなら扉の開け閉めに伴う音ですぐに分かるはずだった。 同様に、扉の前から移動したと言うのも考えにくい。攻撃から今までの間に視界の範囲外に足音を立てずに移動するのは不可能だろう。 ならば何が―― 背後から破砕音 咄嗟に、タバサは口の中で唱えていたエアニードルの呪文を、振り向きもせずに背後へ解き放つ。 ギャリギャリッという音が聞こえたが、結果を確認せずにタバサはそのまま扉へ飛び込んだ。 幸い扉に鍵は掛かっておらず、すんなりと侵入することができた幸運を始祖ブリミルに感謝する。 そのまま体ごと体当たりするようにして扉を閉めると、素早く鍵を閉めてその場から飛び退いた。 そして扉に背を向けると、全力で駆け出した。 疲労だけではない理由で早鐘を打つ鼓動の音を聞きながら、タバサは先ほどの疑問を繰り返してみた。 廊下に走った傷痕は裏口の扉付近から一直線に伸びていた、となれば攻撃は正面か真後ろからされたことになる。 タバサは攻撃者の姿こそ目にしなかったものの、それでも音が前方から聞こえたことだけは覚えていた。 敵をメイジの定石に当てはめて考えてみると、あの扉の前には術者の姿がある『はず』だった。 しかし、二度目の攻撃が背後から来たという事実を加味すると、その定石すら疑わしい。 真っ当な方法では、タバサの目を欺きながら敵メイジが、瞬時に前方から背後へと回るのは不可能に近い。 と、そこでタバサは足を止めた。 目的地に到着した、という訳ではない。異常を察してのことである。 彼女が発見した異常、それは床に広がっていた水溜まりだった。 黒い、黒い、水溜まり。 床へ落としていた視線を、徐々に上げていく。 そこには、血の海に溺れるようにして、 ごろりと 胴体を境に真っ二つに切断された、女性だったものの残骸が、転がっていた。 赤い絨毯を更に赤黒く染め上げて、犠牲者がもう何も映さぬ瞳でタバサを見上げている。 場所は謁見の間へ繋がる中央ホールへ続く廊下の途中、大臣達の執務室が連なる区画。 そこで哀れな娘は生者を怨むように目を見開いていた。 下半身はやや離れた場所にある。上半身だけで這ったのだろう、床につけられた血の跡でそれを窺うことができた。 中途半端に曲がっている左腕は娘のすぐ側にある扉のノブを掴もうとしたのだろうことが、べったりと汚れたノブで知れた。 タバサは彼女の視線を受け止めるようにして正面から近づいていくと、覗き込むようにしてその場に膝を下ろした。 「………」 まずは、彼女の顔に手をやって、瞼を降ろす。そうすると、まだあどけなさが残る、年若い娘の素顔が現れた。 そばかすが残る、健康的に日焼けした顔。きっと、こんなところに居なければ、明日も明後日も笑っていられたであろう、真っ白な死者の顔。 だが、死は全てに等しく平等で、また理不尽である。 もう二度と笑うことのない彼女を想い、タバサは心の中で黙祷を捧げた。 視線をずらして致命傷を確認すると、何にも増して明らかなそれは、『三本の爪痕』を伴っていた。 間隔はそれぞれ左右とも二十サントほど。間違いなく、それは先ほどタバサを襲ったものと同一であった。 そしてふと思い出した、あのとき嗅いだ臭いのことを。 その主こそ目の前の彼女なのだろう。傷口に手を当てると、その考えを裏付けるように、その遺体からは温もりを僅かに感じることができた。 顔色は変えず、心の中で痛ましさに顔をしかめながら、タバサは冷静に状況を確認していく。 まず、分かったのは彼女は最初足を引き裂かれ、転んだところで腹部を真っ二つにされたということだった。 床に残された爪痕は最初直進的に進み、途中で曲がって反転している。 これは最初の襲撃と致命傷となった二度目を意味しているようである。 次に分かったのは『爪』の範囲。 爪三本の範囲は高さ約五十サントほどで、これは彼女の足に刻まれた傷痕から推定することが出来た。 二度目で彼女の腹部を割いて絶命させているのもこの為だろう。 そして最後の発見。それは、加害者がやはりメイジではないという確証。 タバサはもう一度左右を見回して周囲を確認した。 この廊下の幅は2メイルほど、そこを血の海が隙間無く広がっている。 つまり、裏口の扉へと向かうためには、血の海を避けては通れない。 タバサは先ほど自分が歩いてきた方向を見た。 そこには、血の足跡など無い。 つまり、ここを横断した人間はいないのである。 そこまで考えたとき『人間』じゃないものなら? という発想がタバサの脳裏に浮かび上がった。 メイジじゃないなら? 人じゃないなら? 地面に足をつけていないものなら? 姿が見えないもの、だったら? タバサの背筋が凍りつく。 最も考えないようにしていたもの、しかし一度考えてしまえばその考えから逃れるのは難しい。 それは 『幽霊』 速すぎる移動速度も、目に見えない体も、残されていない足跡のことも、幽霊だったらと考えると全て辻褄が合ってしまう。 あえて考えないようにしてきた可能性、普段なら一蹴する可能性。 だが考えれば考えるほどそれが正しいように思えてきてしまう。 タバサは幽霊が苦手である。それは子供の頃から、騎士となって風雪のタバサと呼ばれるようになった今でも。 情報は確認した、これ以上得られるものは何もない。 タバサはそう判断すると、ひざ立ちの姿勢から立ち上がった。 その表情は変わらず感情というものが感じられない。だが、この場にルイズやキュルケが居たのなら、その顔が強ばっていることに気がついただろう。 けれど、彼女の心に迷いなど無い。恐怖など、足を止める理由にならない。 ただ、ただ、前進あるのみ。 そこには何もなかった。影だけがあった。 ――バッソ・カステルモール「氷の姉妹」 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
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記念イラストについて 転載等の二次利用に関しては、党員のみに限定致します。 うとう党簡単な歴史 2005年10月15日、GEのAlliance(2次クローズドベータ)のトーナメント参加用の党として党首・クロゴマがうとう党を立ち上げました。参加の取り決めとして15人無事集合、党として立党したのが10月17日。 それから数回のテストの間もメンバーを変え、形を変えて1年なんとか続いてきました。イラストに名前があるのが1周年記念日の2006年10月15日に党に所属しているメンバーです。 2周年記念イラスト(寄せ書き風) 2周年を記念して、寄せ書き風イラスト。 1周年記念イラスト ※大きいサイズ(幅600px) 祝☆1周年! みんなで絵を描いて、作り上げました。 リンク用バナー